|
米シティグループは6日、「ディック」「ユニマットレディス」ブランドで展開する日本の消費者金融事業を大幅に
縮小すると発表した。全店舗を閉鎖する事実上の撤退だ。シティはサブプライム関連で巨額損失を計上して経営が
悪化しており、その影響が日本にも及んだ。
シティは5月初め、非中核事業の8割にあたる4千億ドル(約42兆円)を売却するリストラ策を打ち出した。
サブプライム関連の金融資産に加え、不採算とされる日本での消費者金融事業も売却対象とみられていた。
かねて国内の大手金融機関と水面下で売却交渉を進めていたが、売却額など条件が折り合わなかったとみられる。
シティは今後1年かけ、有人店舗32カ所と自動契約機がある無人店舗540カ所をすべて閉鎖する。
新規融資は大幅に縮小するが、現在融資している契約者へのサービスは電話などで続けるという。
シティは00年以降、中堅消費者金融業者を買収・統合して、03年に消費者金融事業の統括会社
「CFJ」を設立。貸出残高は一時1兆6千億円を超え、武富士など業界大手に肩を並べた。
流れを変えたのが06年の旧貸金業規制法の改正だった。
法改正前は、消費者金融業界は利息制限法の上限を超える灰色金利での貸し出しで順調に業績を伸ばしてきた。
その「うまみ」に着目し、シティなど外資系金融機関や国内のメガバンクは消費者金融をグループ傘下に入れ、
一気に拡大を図る戦略をとった。
しかし法改正で将来の上限金利引き下げが決まると、顧客囲い込みのために前倒しで金利引き下げ競争が起きた。
新たな上限金利に見合ったリスクで貸し出せる顧客も限られるようになった。
新規で融資を申し込んでも、今では実際に融資を受けられた人の割合は
「法改正前の半分以下の3割程度まで落ち込んだ」(消費者金融大手)。
過去に払い過ぎた利息の返還請求も高止まりしたままで、昨年9月には中堅クレディアが
上場消費者金融としては初めて破綻(は・たん)に追い込まれた。
昨年3月末に1万1832社あった貸金業者は4月末現在で8852社と、1年余りで約3千社も減った。
こうした逆風を受け、大手でも業界再編の機運が一気に高まっている。
昨年9月には三井住友銀行が約20%出資するプロミスが三洋信販と経営統合。
米ゼネラル・エレクトリック(GE)の子会社で「レイク」を運営するGEコンシューマー・ファイナンス(GECF)も
早ければ今月中に売却先を決める見通しだ。
|